西東京バス株式会社(本社:東京都八王子市、代表取締役社長:浜田 丈夫)とヤマト運輸株式会社西東京主管支店は、協同で実施している「客貨混載」輸送の取り組みについて、6月14日(金)に「関東運輸局地域交通優良団体等表彰」を受賞しました。
「客貨混載」輸送は、バス路線の生産性向上による路線網の維持と物流の効率化による物流網の維持を主な目的として、2019年11月1日(金)より開始したものです。
【評価ポイント】
1.多様な主体の実質的参画
ヤマト運輸㈱が過疎化路線の維持に悩む地元の交通事業者である当社に相談したことから実現。互いの課題解決に向け協議を重ね、2019年11月から実証運行、翌年12月から本格運行を開始しました。 なお、檜原村がスタッフの待機場所やトイレの提供を行うなど、行政も本事業をサポートしており、また、現在、東京都と沿線自治体で策定を進めている地域公共交通計画においても、当該取り組みを路線の維持確保のために重要な施策と位置付けています。
2.創意工夫
350kg未満の許可不要の形態で客貨混載を実施。また、①バス運転士は台車の積み込み・積み下ろしを実施しないこと、②登山客や観光客の利用が少ない日中時間帯の運行ダイヤとすること、③運行系統の途中バス停での積込みとなるため、容易に積み込みや固定が可能な台車構造になるよう繰り返し改善を重ねることによって運行に支障なく安全に取り組みを行っています。これまで、午後の配達物を配送ドライバーが営業所まで片道約25km走行し、取りに戻る必要があったが、路線バスで運送することによって、配送ドライバーの運転時間を削減するとともに、CO2排出量の削減に成功しました。
(年間削減量:トラック走行距離→約11,600km、トラックCO2排出量→約1.2トン)
3.自立性・継続性
実施回数も順調に推移し、2022年4月からは平日に加え、土曜日にも実施。現在、日曜日以外のほぼ毎日(2022年度:月平均20回)実施しています。
また地域間幹線系統である当該路線の維持・確保に加え、配送ドライバーの働き方改善にも寄与しております。
≪ 客貨混載輸送のながれ ≫
運行ダイヤ:武蔵五日市駅13:32発 数馬行き(土曜日は13:30発)にて実施中。日曜日の取り扱いは行っておりません。
【授賞式の様子】
【今後の展開など】
本年1月から、当該運行便にEVバス(※)を配車しており、さらなるCO2削減への取り組みを進めております。引き続き環境に配慮しながら公共交通の維持確保に努めてまいります。
※車両整備の都合により、一般ディーゼル車両で運行する場合がございます。
以 上