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CSRへの取り組み

Ⅰ.環境保全への取り組み

当社は公共交通機関として多くの方々の移動の助けとなるとともに、沿線地域の方々が暮らしやすい環境を保つことを社会的使命と捉え、バス車両や事業所などの各設備や企業活動のあり方を日々改善しています。限りある資源を有効に活用し、地域と調和した企業活動にこれからも積極的に取り組んでまいります。

(1) グリーン経営認証の取得

地球温暖化や世界的な気候変動の抑制に貢献するため、環境負荷の少ない事業運営推進を目的とし、 交通エコロジー・モビリティ財団が認証する「グリーン経営認証」を6事業所(本社、楢原営業所、恩方営業所、 五日市営業所、青梅支所、氷川支所)取得しております。具体的には自社の環境保全活動の計画を立て、 計画に基づいて行動し、結果を検証していきます。これにより、企業の社会的責任として近年求められている、 環境負荷の少ない、持続可能的な経営を推進していきます。(2023年1月31日取得)

グリーン経営認証

(2) 環境負荷を抑えた車両

① ハイブリッドバス

当社はエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドバスを41両所有しています(全車両におけるハイブリッドバスの割合14.9%。全国平均2.9%(2020年度版 日本のバス事業より))。停止状態からの発進時に最もエネルギーが必要となりますが、その発進を蓄電池に蓄えた電気によりモーターで行い、車体が動き始めたらエンジンを始動させ加速します。また減速時に充電する回生充電を行うことで、生み出したエネルギーを無駄にせず効率的なエネルギー消費を実施し、燃料消費を抑えて環境負荷の低減に貢献しています。

ハイブリッドバス

② EV(電気)バス

2023年3月より都内初として大型EV路線バスを3両(五日市営業所2両、青梅支所1両)を導入・運行開始しております。また羽村市コミュニティバス「はむらん」においても2012年から1両使用していました。電気バスは化石燃料を使用せず蓄電池に蓄えた電気を用いてモーターを駆動させ運行するため、二酸化炭素や粒子状物質を含む排ガスが一切発生せず(ゼロエミッション)、騒音も大幅に抑えられた、極めてクリーンなバス車両です。
※車両点検、代替等でEVバスを使用しない日があります。

EV(電気)バス

③ アイドリングストップ装置付きバス

信号停車時などにエンジンを停止する「アイドリングストップ」を実施することで燃料消費を抑え、排ガスの排出をストップします。当社で使用するバスのほぼ全社にアイドリングストップ装置が装着されています。
※夏季・冬季など冷暖房の稼働が必要な環境下など、実施しない場合があります

④ 排気ガス浄化装置の標準装着

当社で使用するバスは、ディーゼルエンジンより排出される窒素酸化物(NOx)や粒子状物質を浄化する装置が装着されています。大気汚染を防止し、環境保全と健康被害抑制に貢献します。

⑤ ヘッドライト、車内照明等のLED化

バスのヘッドライト、車内外照明、運賃表示モニター等機器を対象に、消費電力の少ないLED化を進めています。LEDを使用することでバッテリー負荷を低減させ、走行中のバッテリー充電のための発電に使用する燃料消費量を少なくしています。

ヘッドライト、車内照明等のLED化

⑥ 省エネ運転の推進

エンジンの回転数を必要以上に上げないことで燃料消費を抑え、排ガス等の排出を少なくするよう全社で取り組んでいます。
全車両の燃費を毎月計算し、比較することで運転方法の改善や燃費向上を常に目指しています。

(3) 環境・健康負荷を抑えた事業所

① LED照明への切り替え

本社ビル(NTB八王子ビル)では、賃貸部を含めた全フロアにおいてLED照明を使用し、消費電力の低減に貢献しています。また各営業所の車庫構内灯も従来の水銀灯からLED照明への切り替えを順次進めています。

LED照明への切り替え

② 廃棄物の適正処理

本社、各営業所から排出される事業系廃棄物について分別を実施し、適正に処理がなされたことをマニフェスト(産業廃棄物管理票)の発行をもって確認し、不法投棄など不適切な処理が起きないよう管理しています。

③ 水性塗料への移行

環境問題が一層重視される中、当社では2022年12月に自動車補修作業等において使用していた溶剤系塗料を全て廃止し、環境に配慮した水性塗料へ移行しました。これにより環境への配慮に加え、作業者の健康への負荷軽減に努めています。

(4) さらなる低炭素化へ新たな取り組み

① 「客貨混載」の運行を開始

東京都西部の檜原村に乗り入れる当社バス路線において、ヤマト運輸株式会社の宅急便を輸送する「客貨混載」を2020年12月から実施しています。これによりヤマト運輸の配送車が走行する距離を抑えられ、排出される温室効果ガスの低減に繋げています。なお、バス事業者では関東で初めて、国土交通省から物流総合効率化法に基づく「総合効率化計画認定」を2020年11月10日に受けています。
(客貨混載についてはこちらをご参照ください)

「客貨混載」の運行を開始

② 「通勤ライナー」運行開始

これまで八王子市内~都内間を回送で運行していたバス車両を活用し、お客様へ新たな通勤手段としてご活用いただける「通勤ライナー」を2021年6月に新設しました。通勤にマイカーなどを利用していた方が「通勤ライナー」を利用することで、マイカーの燃料消費をなくすことが可能です。
(通勤ライナーについてはこちらをご参照ください)

「通勤ライナー」運行開始

Ⅱ.地域社会への貢献

① 「バスの乗り方教室」を開催

当社沿線の小学校、学童クラブ、スポーツ団体、高齢者施設など、主に子どもを対象としてバスの乗り方や安全なバスに関するクイズを学び、さらにはバスに乗り込んでの洗車機体験などを行っています。当社キャラクター「にしちゅん」も登場して当社へ親しみを感じていただき、地域を支える交通機関として末永くご利用いただくため、継続して行っています。

地域社会への貢献

② コミュニティバスの運行

利便性の高い街づくりに貢献するため、八王子市、あきる野市、羽村市から委託を受けてコミュニティバスの運行を行っています。

コミュニティバスの運行

③ 「働きやすい職場認証制度」の認証取得

国土交通省創設の、運転者職場の環境良好度を認証する制度である「働きやすい職場認証制度」において、制度開始後初の認証事業者として当社各事業所が2021年度に認証を受けました。働きやすい職場認証制度は、自動車運送事業者による働き方改革の取り組み(職場環境の改善努力)を「見える化」し、求職者が容易に確認できるようにしたものです。

「働きやすい職場認証制度」の認証取得

(1)「働きやすい職場認証制度」 認証事業所

 本社、楢原営業所、恩方営業所、青梅営業所、五日市営業所、氷川車庫

(2)「働きやすい職場認証制度」 認証審査内容

 ①法令順守等 ②労働時間・休日 ③心身の健康 ④安心・安定 ⑤多様な人材の確保・育成

④ プロバスケットボールチーム・
東京八王子ビートレインズの公式サプライヤー

当社主要沿線である東京都八王子市を拠点とするプロバスケットボールチーム・東京八王子ビートレインズのラッピングバスを製作し、八王子市を中心とするバス路線において運行しています。当チームは地域の力に支えられて活躍を遂げていることから、当社も地域を盛り上げる一環として協力しています。

プロバスケットボールチーム・東京八王子ビートレインズの公式サプライヤー

⑤ 中学生職場体験への協力

当社営業所近隣の中学校に在籍する生徒を対象とした職場体験に協力しています。生徒には営業所の諸業務を実際に体験してもらうことで、バス事業への理解と社会経験の蓄積に貢献しています。

⑥ 時刻表プリントサービスの実施

当社沿線のショッピングセンターなどで、ご希望のバス停の時刻表をその場でプリント、無料でお渡ししています。お買い物のついでに時刻表や路線図をお持ち帰りいただき、日常の様々なシーンで当社のバスをご利用いただけるよう呼び掛けています。

時刻表プリントサービスの実施

Ⅲ.安全への取り組み

① ハイビームの使用

安全性を確保するため、先行車・対向車がいない暗い夜道ではハイビームを使用しています。照射距離40メートルのロービームに比べてハイビームは約100メートルで、歩行者の早期発見はもちろん、歩行者に対してもバスの存在を遠くからアピールできます。

ハイビームの使用

② 横断禁止を呼びかける横断幕の掲出、
ポスターの車内掲示

バスのすぐ前や後ろの横断はバスの運転手や対向車から死角となり大変危険であることから、横断禁止を呼びかける横断幕のバス停付近への掲出、バス車内へのポスター掲示等を実施し、事故防止に努めています。

横断禁止を呼びかける横断幕の掲出、ポスターの車内掲示

③ 貸切バス安全性評価認定制度で最上位評価

公益社団法人 日本バス協会の「貸切バス事業者安全性評価認定制度」の評価認定委員会で安全輸送に対する取り組みが優良と認められ、「貸切バス事業者安全性評価認定」三ツ星認定を受けています。また、2011年度の制度開始より10年間の長期にわたり認定を受け、「評価認定長期継続優良事業者」として2021年12月に表彰されています。

貸切バス安全性評価認定制度で最上位評価

④ 警察・消防との協働を推進

所轄の警察署、消防署の各活動へ積極的に協力しています。警察署とはバス車内で発生のテロ事案に対処する訓練を定期的に合同で実施しており、消防署とは消火や救急蘇生法の訓練を当社営業所で適宜実施しているほか、火災防止等のメッセージをバス停にある運行情報案内版へ表示、バス車内掲示等の協力をしています。

警察・消防との協働を推進

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